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特撮(時にアニメも)キャラや作品を面白く雑談するブログです。


by kosaisiarai

追悼 永井一郎さん

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当ブログをコメント禁止にしました。当ブログを楽しんで頂いているごく一部の人には本当に申し訳ありませんが、ネット犯罪多発の人間不信のまさに性悪説そのものの今の社会においてはそれも仕方のない事として御了承頂くより仕方がありません。この事に関しては私も腸が煮え繰り返る思いです。その事についてはいずれじっくりと述べたいと思います。

声優の永井一郎さんの訃報に触れました。一般的には半世紀近く「サザエさん」の波平(海平も)の声を担当された方としてお馴染みですよね。心からご冥福をお祈りします。
波平以外にも、「宇宙戦艦ヤマト」の佐渡酒造、「機動戦士ガンダム」のナレーションその他のキャラ、「「YAWARA」のヒロインのおじいちゃん 等、その他多くの脇役キャラの声を演じられました。洋画のアフレコでは、「スターウォーズ」のヨーダ、「ハリーポッター」シリーズの、魔法学校ホグワーツのダンブルドア校長の声でお馴染みですね。
特撮ファンにとってはやはり「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のマスターシャーフー役(この作品に関してはむしろ、シャッキーチェンのキャラ方がより強く印象に残っているという人がきっと多いと思うが)でしょうね。「がんばれロボコン」では、ロボワルとロボピンの声を担当されていました。また、単発キャラとしては「秘密戦隊ゴレンジャー」の野球仮面、「「ジャッカー電撃隊」のデビルバッター、「アクマイザー3」のノッぺラー 等の役がありますが、悪であっても何故か何所か憎めない様なコミカルなキャラばかりですよね。

その少し前に、星一徹の声でお馴染みの加藤精三さんが亡くなられていた事もついさっき知りました。特撮ファンにはメフィラス星人や「仮面ライダーブラック」のジャーク将軍等の声でお馴染みの人でしたよね。御冥福をお祈りします。

磯野カツオ 「お父さーん!」
星飛雄馬 「父ちゃん!」     
# by kosaisiarai | 2014-01-30 18:24 | 他 未分類
海は青かった(ウルトラファイト)_b0295775_10122893.jpg

五分間番組「ウルトラファイト」をご存知の特撮ファンはもうオジサンの年齢なのでしょう。とは言えDVD化もされてはいますが。でも、開き直ったようなバカバカしさに付いて行けない人や、逆に変にハマってしまった人も世代を問わずにいたのでは?それにしても、大阪万国博とスポ根ブームで沸いた、特撮ヒーロー不在の1970年において、第一次と第二次の怪獣ブームの間を繋げた番組でもある訳ですね。或る意味における「円谷パワー」を感じさせる作品でもありました。
そんな作品群の中から一本、最高傑作との評価の高い「海は青かった」のエピソードを紹介しましょう。
ウルトラセブンが海辺を歩いている。何気なくポンと蹴った岩(勿論、発泡スチロール製だが)が転がって、崖の下で寝ていたエレキングに当たってしまう。怒ったエレキングはセブンに怒りをぶつける。何時もならセブンの技が炸裂する、筈なのだが、この時ばかりはセブンはエレキングにただただ一方的に殴られたり蹴られたりの一方で自分から相手を攻撃するという事は一切しない。ただただ頭を下げるだけ、その気になればエレキングに勝てるのに、ただただ戦いを拒否している。そう、セブンは自分自身の過失行為を全面的に認め、詫びているのである。どんなに理不尽な仕打ちを受けても、相手が誰であろうと、ただただ謝るだけである。セブン自身に決して悪気があった訳でもないのに。
やがて疲れたのか気が済んだのか、エレキングはその場を立ち去る。しかし、倒れたままのセブンはエレキングの後姿に手を合わせて、最後まで詫びのポーズを続け、その場でガックリと気を失ってしまう。という、何とも最後まで救いのない内容である。他の特撮関連のブログには「エレキングがセブンに唯一勝利した回」とあったが、セブンは本当に負けたのだろうか?否、セブンは勝ったのだ!自分自身に勝ったのだ。
もしもサブタイトルが「セブン 自分自身との戦い」とか「セブン!君は真の英雄だ」とか「真の勝者 セブン」とかだったら、見る側にももっと救いがあっただろう。しかし作り手は故意的に「救い」の表現を一切避けてあえてカオスなサブタイとした。ナレーションの人も救いとなるような言葉を一切入れない。そうする事で作り手は私達に答えを探させたのだと思う。実際、当時この回を見てやりきれない気分になった人が大部分だと思う。しかし、この理不尽な物語に救いを与えるのは、実は私達自身だったのである。
「セブンを見習え!」とまでは言えない。漫画「おそ松くん」にも、「わざとやったんじゃないんだぞ!それに謝ったじゃないか!」と、おそ松がチビ太に逆ギレするシーンがあるが、普通の人ならそれが当然のレベルだろう。しかし、セブンはヒーローである。弱者を守るためとはいえ、エレキング達の暴力や弱者いじめ行為は決して許さない、しかし自分自身にも厳しいし、またヒーローとしての真のプライドの持ち主だ。強さを求めるといった戦いのための戦いはしない。自分の強さに責任を持ち、戦いを基本的には否定する平和主義者でもある。
セブンを見習うとまではいかなくても、エレキングのような人間には決してなりたくないし、なってはならない!誰もがそう思って欲しい。たとえ相手が自分よりも強かろうと弱かろうと、また地位や身分の違いがあろうとも、自分自身の過失は頭を下げて心から詫び、また、相手の過失に対しても、そこに悪意が無く謝罪の姿勢がある場合はそれを理解し、寛大な態度で許す心が必要である。
強さや力は弱者を蹂躙するための「特権」ではなく、弱者を守り助けるための「責任」でなければならない。その事を体を張って教えてくれたのがセブンであり、逆にエレキングこそが本当は卑劣な臆病者であり真の弱者であるのだと思う。
# by kosaisiarai | 2014-01-12 10:27 | ウルトラ怪獣
不思議獣(宇宙刑事シャイダー)_b0295775_19281313.jpg

明けましておめでとうございます。近年多忙という事も有って、意識だけが先 に走る中、 なかなかブログへの書き込みが進みませんが、今年も書き込みを頑張ってみようと思います。
「あまちゃん」効果もあってか、NHKの朝の連ドラ配信がちょっとしたブームらしいですが、私自身のマイブームとして、韓国ネットによる懐かしい日本の特撮作品の配信にハマっています。時間が幾らあっても足りません。特撮離れをしていた時期の作品、テレビ未登場のオリジナルDVD作品、深夜放送作品を主に、未拝見作品を片っ端から視聴しています。新たな発見が有ったりもします。
さて、「宇宙刑事シャイダー」に週替わりに登場するのが「不思議獣」で、帝王クビライの口から吐き出される卵から生み出されるという、男が卵を生み出すというのは、まるで「かいけつタマゴン」という懐かしい五分間アニメを思い出させます。不思議獣のデザインは野口竜氏によるものが大部分。ネーミングは「バリバリ」「ペトペト」といった同じ言葉を繰り返す四文字ネームで、デザインコンセプトは、世界各国の民族美術に登場する仮面や偶像、神仏像といったイメージで、たまに近代美術に登場するようなシュールなイメージもあったりします。モチーフに関しては具体的なものもありますが、全体的には前作「シャリバン」のビースト以上にカオスで、単に見た目やキャラのイメージだけ、といったネーミングも多く見られます。
不思議獣(宇宙刑事シャイダー)_b0295775_20393052.jpg

ところでこの画像もご覧ください。向かって左側の野口竜氏のデザインによる不思議獣ブヨブヨは、ヒンドゥーの神ガネーシァのイメージもを実に上手く取り込んであると言えます。一方、向かって右側の稚拙な画像ですが、恥ずかしながら私自身がデザインした不思議獣ヘビヘビです。かつて、私自身のギャラリーブログ「オリジナルの怪獣怪人」の中にリファイン案としてアップロードした作品の一つです。
実際、不思議獣ヘビヘビは登場しています。しかし、従来の不思議獣のデザインコンセプトを大きく無視した、単なる「蛇女」「蛇怪人」といった地味なイメージです。他の敵キャラが動物モチーフ怪人で統一されている作品の怪人でさえ、蛇モチーフの女怪人のデザインに、ギリシャ神話っぽく頭から無数の蛇が頭髪の様に生えている、というデザインコンセプトが使用されているというのに!何故、民族美術モチーフ怪人が売りの「シャイダー」の不思議獣に、逆に余りにも本来から外れたオーソドックスなデザインが使用されたのか?怪人モチーフセオリーやデザインに少しでも詳しい人なら、きっと不可解に感じた筈です。(おそらく、野口竜氏のデザインではないと思います。野口氏なら、少なくとも実際に登場した様なデザインにはしなかったでしょう。)
私オリジナルのヘビヘビは、古代ギリシャ美術のゴルゴン(三姉妹の異形怪物)と、ヒンドゥーの蛇神ナーガのイメージをミックスしました。野口氏ならきっともっと上手くデザインを纏め上げた事でしょう。
ところで、実際に登場したヘビヘビは、この後の「仮面ライダーブラック」にヘビ怪人として、コブラ怪人のパートナーとして登場したら面白かったんじゃないか?と思います。

尚、民族美術モチーフの怪人は、「変身忍者嵐」の西洋妖怪スフィンクスやドーテムやクンバーナ、「ゴレンジャー」や「バトルフィーバー」の一部の怪人達。「星獣戦隊ライブマン」のイリエスの配下の怪人、等にも見られますよね。
# by kosaisiarai | 2014-01-11 19:30 | メタルヒーロー怪人
フーマー(宇宙刑事シャイダー)_b0295775_1364996.jpg

明けましておめでとうございます。なかなか書き込みが進みませんが、何とか余裕を見付けてここに来ようと思っています。
さて、新年第一弾は「宇宙刑事jシャイダー」で。ギャバン シャリバンに続く三人目の宇宙刑事は、配役がJAKの人ではなく、変身前の生身アクションはイマイチだったという事もあり、訓練途中で地球に赴任した、という設定になっていました。そんな主人公シャイダーの活躍を見事にフォローしたのが相棒の宇宙女刑事アニー。前作「シャリバン」にも女刑事リリーが登場し、変装や盗聴と言った、刑事と言うよりはスパイを思わせる活動で、シャリバンの活躍を見事にフォローしていました。しかし、アニーの場合は最前線で実際に体を張ったアクションを展開していました。それも、宇宙刑事スーツに身を包んで、ではなく、ウエスタン風のカジュアルな衣装で、それもかなりのミニスカファッション。ま、そのあたりの事については今更説明は不要でしょう、ファンの方なら充分に理解かつ堪能された事と思います。(余談ながら、新作「ギャバン」には女刑事シェリーが登場、ただし終始制服姿でした。体を張ったアクションはしませんでしたが、かつてのミミーと同様に「レーザービジョン」による変身を見せてくれました。
そんなシャイダーの宿敵が不思議界にあり大帝王クビライ率いるフーマー。孫娘の神官ポーを実質的な権力代行者に、配下には血気溢れる行動隊長であるへスラー将軍、ギャル1~5のエージェント達。週替わりに送り込まれるのは「不思議獣」と呼ばれる怪人と言うかモンスター達ですが、奴等についてはまた次回の記事で述べましょう。
クビライはモンゴル皇帝となった「フビライ」の捩りであり、首だけの姿から「首ライ」の意味も持つ。マクーのドン ホラーも首だけになっても襲いかかってきたが、クビライもまたかつては胴体があった。かつて、クビライの首を切り落としたのは、伝説の剣士シャイダーで、宇宙刑事シャイダーはその名を受け継いだという設定です。ギャバン シャリバン シャイダーという名固有名称ではなくはコードネームで、メタリックスーツのデザインと共に代々継承される、という設定は当時の時点で既にあった様です。
首を斬っただけでは頭も胴体も生きたまま。一応頭部の方の弱点が第三の目である事は突き止めたものの、寿命の限界(一方、クビライは100万年生きる事らしい)もあって止めを刺すには至らず、それでも胴体の方を追い詰めた洞窟を封じるに留まった。一万二千年後にその決着を付けたのが宇宙刑事シャイダーだった、という結末です。それにしても、分離してしまった後では判り辛いが、クビライの首と胴の造形イメージは聊かチグハグでミスマッチに思えるのは私だけでしょうか。首を失い、一万二千年幽閉されていた胴体はビオランテを思わせるイメージ。手の無い胴体から生えた無数の触手は蛇のような形状になり、切り口にも目が出来たその姿は醜悪そのもの。一方、首だけになった本体(元々が頭でっかち)は、脱着自由な機械仕掛けの人造の体を持つ。最終戦での首だけになったクビライとシャイダーの対決は、後のギャバンとドンホラーのそれを思わせ、また「仮面ライダーブラック」のクライシス皇帝とのそれにも繋がるイメージ。あとは、戦士シャイダーが壁画で伝えた弱点を攻撃してシャイダーの勝利。
クビライの孫娘(クビライの息子の娘か、娘の娘かは不明)が神官ポー。両親は一万二千年前剣士シャイダーとの戦いで倒されています。男優がオカマ風に演じたポーは中性的なイメージ(その真の顔はグロテスクだった)。最終回でクビライが倒された後、不思議城と共に消えた様にも思えましたが、実はペットである珍獣たち(不思議獣とは違い、戦闘能力は皆無)と共に不思議界の奥深くに逃げ去ったという説明でした。もし、また宇宙刑事作品が映画化とかされたなら、今度はシャイダーの活躍をメインに、不思議界から戻ったポーが率いるフーマーの残党達と戦う、という内容になるのでしょう。
# by kosaisiarai | 2014-01-01 13:10 | メタルヒーロー怪人
シンカ獣  メカシンカ(科学戦隊ダイナマン)_b0295775_19503678.jpg

スーパー戦隊シリーズ第7弾「科学戦隊ダイナマン」は、野球チームをイメージしたコスチュームが特徴。名前の通り、戦隊が名のるたびに背後で爆発が起きてコスチュームと同じ色の付いた噴煙が上がる豪華版映像と、あと、敵組織内にも一つのドラマを作り上げるという、アニメ作品とかでは既にお馴染みのセオリーを特撮作品でも本格的に行った事で知られています。敵であるジャシンカ(邪進化)帝国の帝王アトンの世継ぎであるメギド王子を、かつての日本サンライズ巨大ロボアニメにおける、プリンスシャーキン ガルーダ提督 プリンスハイネル リヒテル王子 シャアアズナブル大佐 といった一連の美形ライバルキャラと同じ路線上に置き。更に、メギドの従妹で美形の悪役女性キャラである王女キャラ キメラを登場させ、お互いの駆け引きや愛憎劇も盛り込んだストーリーになっています。尚、王女キメラは、「ガールズインユニフォーム」においても、ゾンネットやケガレシアと並んで、悪キャラでありながら萌えフィギアになるという名誉を与えられています。(全ての悪女キャラがフィギア化されている訳ではないようです。シボレナやシュリンダやウェンディーヌやフラビージョも有るかと思いますが、サロメ、アマゾンキラー、マズルカ ザゾリヤ博士、ゼノビア将軍、ファラ ル ネフェル フーミン マリア ディーナス リラ ツエツエ 等と言った様に未だフィギア化されていない悪女キャラも多いのは、やはり需要がないからだと思います。(ヘドリアン女王はあったかな?)
ジャシンカ帝国の民の身分は尻尾の本数で決まり、10本の尾を持つ者がジャシンカにおいて完全なる存在になれるという言い伝えがある、筈が、実はそれは「死」を意味していたという意外な「落ち」もさることながら、「尾の本数でジャシンカの民としての価値は決まるものではない、あくまでも中身、身心である。」という悟りに達したメギド(尾を全て失い、一時期「ダークナイト」を名乗る)の、無意味に縋りついていた過去の価値観を捨て、新たなる決意に燃える場面もまたドラマチックな展開と言えるものでした。

さて、帝国が毎週送り込む敵キャラクターが「シンカ獣」です。
コメント欄で±さんが説明している様に、モチーフが地球上の生物で統一されているというセオリーは、前作「大戦隊ゴーグルV」に引き続いて二度目です。造形の方はライダー怪人(当時の)に比べると重厚で豪華。生物が進化して霊長類に近づいた、というコンセプトの元にデザインされているので、当然人間体型の着ぐるみという事になりますね。ただ、画像のカニシンカを見る限りでは、人工的なパイプの様なものが付けられていますが、活動をよりし易くするためにバイパス手術を後から施されたのでしょう。また、巨大化の際に足の宇分が大きくなりますが、やはり足首にかかる重量負担がそれだけ大きくなる、という物理学的な考証を考えても納得がいきます。
後半シリーズからは「メカシンカ」という、メカと生物(架空も含む)の生体を融合させた、それこそ、デストロン怪人のセオリーを受け継いだ敵キャラが搭乗するようになり、そのキャラクターセオリーは「鳥人戦隊ジェットマン」のバイオ次元獣、「忍風戦隊ハリケンジャー」のサーがイン配下のクグツへと繋がります(一部のマシーンベムにもそんなのがいましたね)。
私個人的にはメカシンカのデザインはエストロン怪人よりは整然としていて好きでしたね。デストロン怪人の場合、動物組織の欠損部分を鉄板で補足していた様なイメージでしたが、メカシンカはまさにスチールの鎧を着ているイメージでした。ただ、相変わらず、手だけが武器 というデザインが多かった様に思います。もっと、例えば、鳥とジェット機、トンボとヘリコプター、戦艦と鮫、サイと戦車 エイと円盤 といった様なハイブリッドを狙った合体があっても良かった様に思ってしまいますが、今思うとそれはむしろ、バイオ次元獣やクグツに期待すべきだった事かも知れませんね。
# by kosaisiarai | 2013-12-12 19:50 | 戦隊怪人