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by kosaisiarai

クライムロボ その2(ジャッカー電撃隊)

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クライムロボを語る記事、その2はビッグワン登場編および劇場版に登場した怪人達について語ります。
コードネーム「ジョーカー」こと鯨井大佐の後を受けてジャッカー日本支部の隊長となったのがボディカラーがホワイトの戦士ビッグ1。戦隊シリーズにおける追加戦士の魁ですね。彼の登場で作風にも一層の明るさが増しました。ただ、放送が1クールのみなので「後半」と呼ぶには短い。でも、そんなシリーズに登場したのが、今迄とはタイプが異なる新たなクライムロボ達。
ジョーカー編ではデビル〇〇とクライムボスのコンビネーションでしたが、ビッグ1編では怪人そのものがクライムボスも兼ねるという役どころでした。そんな新たなるクライムロボ第一号が、画像にもあげた「アトミック魔女」です。名前から察するに、同じサイボーグ戦士であるスペードエースと同じエネルギーをパワーにしているのでしょう。剥き出しのメカは「ゴレンジャー」の赤面仮面をよりグロくした様。バイオリンから発する音波が武器という訳です。第二号は、後の「バトルフィーバーJ」の勉強怪人をも彷彿とさせる大頭にシルクハットという井出達の「地獄天使」。子供たちを誘拐してコントロールしようとします。しかし、この二体を見る限り、ビッグワン編のクライムロボのセオリーが見えてこない。製作スタッフも試行錯誤しているな!と思ってしまいます。
クライムロボの方向性を初めて示したのが、三番目に登場した「アリンガム将軍」です。この後、「動物+役職」というネーミングパターンに収まる訳です。続いて「空飛ぶ幽霊船」の艦長「キャプテンゴースト」、更に「クロコダイル総統」「カマキリ大酋長」「コブラ大神官」「シャチ羅漢」「カメレアン大隊長」「バッファロー提督」「イカルス大王」と続きます。幹部アイアンクローに処刑されたイカルス大王(モチーフは烏賊 だよな?」以外はビッグ1も加えた必殺技「ジャッカーボンバー」でオ倒されますが、この技、ゴレンジャーストームやゴレンジャーハリケーンの様に的に応じた武器に変化するという事で、それもまた観る側にとって一つの楽しみでもありました。
デザイン造形はまさに「首から下の造形の手を抜いたブラックサタン怪人」という表現がピッタリ。ジョーカー編のデビルウルフもむしろこちらに出して、首から下を軍服にして「オオカミ大将軍」とでもした方が良かったかも。あと、デザイン造形意匠を首から上のみにするのなら、モチーフとなる動物も、蜘蛛(ジョーカー編にデビルスパイダーがいたが)とか、コウモリや鳥(背中ではなく首の両脇から翼が生えたデザイン)とか、サソリとか、カニとか、ヒトデとか、頭部だけにその形状におけるの意匠を全て集中させる事が出来る様な動物を選ぶべきだった様に私は思いますが、あえてそうしなかったのかも知れません。それとも単なるアイデア不足による息切れだったのかも。
確かに、「ジャッカー」も、同時期放送の」ロボット110番」も、年を越さずに3クールで年内終了(一ヶ月前には「大鉄人17」も終了)しています。東映のスタッフの中で、かつてない大幅な人事改正があったのか?と思ってしまった程でした。

さて「ジャッカー電撃隊」はこの少し後にオリジナル作品「ゴレンジャー対ジャッカー」が劇場公開されますが、戦隊シリーズにおいて2組以上の戦隊の競演は実は当時では初めての試み(歴代仮面ライダーにはあったし、アニメではデビルマンとマインガーZの競演もあった)であり、その後のOVシネマにおける競演(今でこそ当たり前にスクリーンで競演しているが)の恒例化までにも、長いインターバルがあるという、実に珍しい作風でした。しかも、この映画と同じ世界には、キカイダー兄弟 仮面ライダーV3 イナズマンもいるというから、今でいう「スーパーヒーロー大戦」の原点みたいなものですね。映画の中には「クライム4天王」という、大幹部に匹敵の新たな怪人達が登場します。
何れも「ゴレンジャー」の鉄人仮面の軍団の怪人の顔の部分を丸く抜いてアクターの顔が覗くという造形で統一されており、メンバーは、「UFO船長(安藤三男)」「鉄面男爵(潮健児)」「サハラ将軍(天本英世)」「地獄拳士(金田治)」で、アクション指導や監督も行うという金田治氏を除けば、東映特撮では有名なベテラン悪役俳優勢揃い。これにアイアンクロー役の石橋雅史氏が加わったコスプレ悪役軍団に心躍ったマニアも多かったかも知れません。(マスクの顔をくりぬいた造形と言えば、「ゴレンジャー」の黒十字総統や、「仮面ノリダーの、下半身キャミソール姿のジョッカー大首領も印象的でした。)
その四天王が合体したのが四天王ロボ、デザインは戦車がモチーフらしいです。久しぶりの全身を造り込んだ怪人が出たぞ!と思った人は多かったでしょう。「宇宙鉄人キョーダイン」のタンクーダや、「超人機メタルダー」のゴーストバンクの機甲軍団のブルチェックをも彷彿とさせます。
尚、ジャッカーは本当は大鉄人17と競演(後にライダーフォーゼで実現)する企画があったらしいですが。もしそれが実現していたら、次はスパイダーマンとバトルフィーバーJを競演させて欲しかったです。ミスアメリカとはアメコミ繋がり出し、何と言ってもどちらも巨大ロボに乗るしね。ハリウッド版スパーダーマンとパワーレンジャーの競演も同様に見たかったですね。
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by kosaisiarai | 2013-09-26 20:42 | 戦隊怪人