特撮(時にアニメも)キャラや作品を面白く雑談するブログです。


by kosaisiarai

ベーダー怪物(電子戦隊デンジマン)

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スーパー戦隊シリーズ4作目の「電子戦隊デンジマン」において、その後に続くシリーズの作品ホーマットはほぼ完成されたと言えるでしょう。五色のモノトーンで色分けされた戦士、敵怪人の巨大化、そして巨大ロボ戦。
スーツのマスクデザインも、目はゴーグルだけど口があり、マントではなくマフラー着用、と、バトルフィーバーJのデザイン要素も活かされています。頭部の剥き出しのメカ回線はキカイダーっぽくも思えます。
戦隊シリーズとして4作品目、インターバルを置いての再スタート作品としては2作目で、ウルトラマンで言えばエースに相当しそうなこの作品は、ウルトラの新たな試みとして異次元からの敵と「超獣」という新たなキャラクターを産み出したウルトラマンエースと同様、やはり異次元からの敵「ベーダー一族」や、人間的な要素を極力払拭した「ベーダー怪物」という新たな敵を生み出しました。もはや「怪物」であって「怪人」ではないそんな的怪物たちは、名前が「〇〇ラー」で統一され、造形的にはタイツが基調の人間型ですが、生々しいその造形イメージは左右非対称で不安定な印象とそこから醸し出される恐怖を感じさせます。
ところで、そんなベーダー怪物ですが、初期のデザインには実は大きな共通する特徴があります。例えば第1号怪物のムササビラーですが、ムササビには見えません。「イナズマン」のカエンファイターのデザインを彷彿とさせる左側の飛行膜の様なものはかつて生物学者になりたいとも思った私にはむしろ軟体動物の外套膜に見えます。デザインが先行でネームは後付けなのでしょう。続く シャボンラー、チカゲリラー ルパンカメラー ツタカズラー ヒゲキタコラー ウミツラー フィルムラー デンワラー と続く怪物たちのデザインは何れもシュールで、一見しただけではモチーフや特性は判らないでしょう(デンワラーは付属備品である受話器で何とかモチーフが判る)。しかし、その次のハンバラーあたりから、モチーフの判り易いデザインになります。しかし、左右非対称というコンセプトはそのまま。
私個人的には左右非対称デザインは確かに好きではありませんが、全く嫌いという訳でもありません。デザインセンスにもよりますが、それはそれで充分に味があると思うし、また、非対称デザインにする事でニュアンスが出る場合だってあると思います。非対称ならではのデザイン上での冒険も出来ると思います。ただ、不必要に使われるのはやはり好きではありません。
ベーダー怪物をデザインしたのは野口竜氏で、宇宙刑事シリーズの敵キャラクターのデザインも担当されています。野口氏のデザインは確かにシュールで独特の味がありますが、ただ、残念なのは一話限りの登場で終わってしまう事。野口デザインの敵キャラクターは再生復活して集団で襲って来るのもまたとても似合うと思うだけに、何かとても残念で勿体無いです。戦闘員ばかりをうじゃらうじゃら出されても有難くもありません。尚、ベーダー怪物のモチーフには、地球上の動物や、地球上にある各種アイテム、その他カオスなモチーフも使われている様です。
また、作品中版からバンリキ魔王という新たな幹部キャラが登場しますが、奴の左右非対称デザインがこれまた芸術の域です。「〇〇魔王(又は大王)」続々登場で、前半の「〇〇ラー」に代わる敵怪人として後半のシリーズにしてほしかったくらいです。
バンリキ魔王が連れて来たのがバンリキモンスと言う怪獣で、なかなかの重厚デザインですが、今迄さ湯非対称の怪物ばかりが続いた事もあり、ダイデンジン(大鉄人17 レオパルドンに続く変形タイプの東映巨大ロボヒーロー、必殺技は電磁剣で左右非対称な敵に相応しく相手を斜め斬りにする半月斬り)がそれまで左右非対称な敵ばかり斬ってきたのに、いきなり左右対称の普通デザインの敵と戦うシーンを見た時には、何か不思議な違和感に似た気分を感じました。
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by kosaisiarai | 2013-10-27 12:57 | 戦隊怪人