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by kosaisiarai

バラエティー番組が堕としめた特撮作品やヒーロー達

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前記事で挙げた著書「60年代蘇る昭和特撮ヒーロー」の中の1コラムに、「バラエティー番組が特撮作品を堕としめた」という内容の文章が載っています。確かに、今はあまり見ませんが、バラエティー特別番組「懐かしのスター、マル秘、あの場面」が定期的に何度か放送された時期があります。懐かしい普通のドラマや番組も対象でしたけれど、非日常の世界や今は大スターとなった人の意外なコスプレが見られる特撮番組は特にやり玉に挙がる事が多かったですね。特番ではありませんが、ビートたけし氏の持ち番組の中でもその様なコーナーがあったりして、懐かしの特撮作品はよく笑いのネタにされていました。
中でも特にネタにされていたのは?筆頭に挙げるべきはやはりスーパージャイアンツでしょう。大御所俳優の宇津井健氏の今では信じられない様なスーパーマン姿や奇想天外なSF作品世界もさる事ながら、必ず話題に挙がるのが、例の「モッコリ」ですね。30年前くらいから散々に話題にされ続けていますが、当時の子供たちも気になっていたのでしょうか?「キャプテンウルトラ」の前半シリーズでキケロ星人ジョーを演じていた若き日の小林稔侍氏も同じくらいネタにされています。連続ドラマ「はね駒」でヒロインの父親役でブレイクすると同時にバラエティーでのネタにされる様になりましたね。あと、劇場版遊星王子を演じた梅宮辰夫氏や、「白馬童子」の山城新伍氏(何と!画像の美青年剣士が彼なのだ)。「マグマ大使」で村上まもる少年役を演じ、後にフォーリーブスのメンバーとなる江木俊夫氏。「バンパイア」でアニメのオオカミに変身する水谷豊氏。「光速エスパー」の三ッ木清隆氏。「ウルトラセブン」にゲスト出演した少女時代の松阪慶子さん。「がんばれロボコン」のロビンちゃんこと島田歌穂さん。まだまだいます。ただし、或る程度有名になってからの出演をした俳優についてはオミットしました。
スターの意外な役だけではありません。非日常を描く特撮作品には、特殊効果由来の不自然な描写があったり、時にはハプニングもあったりします。車を持ち上げているスーパージャイアンツやキカイダーが画面では実物よりも大きかったり。明らかに人形を持ち上げて投げ飛ばすシーンが有ったり。ウルトラマンの背中のチャックが開いていたり、画面にはいない事になっている筈の人の手が写ってしまっていたり、手を振る人間が明らかにミニチュアの人形だったり。今にも転びそうにヨタヨタ歩いているだけのロボットを見て大勢の人が驚愕していたり。人物たちの背景の更にむこうの背後から現れた巨大ロボが身長何百メートルもありそうだったり。セコい事をして上手くいったくらいでまるで世界を征服した様な事を言って悪のボスが高笑いをしたり、と。そりゃ技術や予算やスケジュールの都合もあるでしょうけれど。(ただし、出演している女優さんのスカートの中が写った!というのはハプニングではあっても全く別の事です。)
平成になって、特撮作品に主演するスターの事情も変わってきました。イケメンスターが特撮ヒーロー役で主演する今の時代、特撮への出演と同時にバラエティー番組や一般のドラマにも出たり、という場合が多くなった事で、後から「意外!あの人があんな役」と言われる事も殆どなくなった訳です。例を挙げるなら「ロボコン」のヒロイン役でも、島田歌穂さんは後から本格的に女優としてブレイクしましたが、ロビーナちゃんこと加藤夏希さんは「燃えろ!ロボコン」に出演された当時から特撮というジャンル以外でも既にアイドルブレイクしていましたね。また、既に有名になった大スターが特撮作品に脇役またはゲスト出演するというパターンも増えました。
俳優だけではありません。CGの導入による特撮技術の向上(しかもCGは後から手直しが利くメリットがある)やリアルなストーリー設定(東映の井上俊樹氏の脚本の様にむしろ不自然な作風もあったりするけれど)のおかげで、それだけ完成度が高くなり、突っ込みどころがなくなった、という事ですね。
でも、手造りの素朴さや稚拙さが漂い、それ故に突っ込みどころの多い昭和特撮作品が良くないという訳では決してありません。確かに「堕としめた」という言い方がされましたが、でも、その事が逆に特撮ファン以外にも「観てみたい!」という欲求を呼び起こすかも知れません。不自然さやハプニングがあるからこそ面白いし観て退屈しない。災い転じて福となす、そんな一面もあったと思います。
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by kosaisiarai | 2013-10-30 21:37 | 他 未分類