特撮(時にアニメも)キャラや作品を面白く雑談するブログです。


by kosaisiarai

新幹線大爆破 &追悼、高倉健さん

公私ともに多忙でかなり長い間ご無沙汰しています。久しぶりに書き込みます。
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今年、二人の偉大なる「健さん」がこの世を去りました。どちらの健さんも私たちに多くを教えてくれました。高倉健さんからは「漢(おとこ)」を、宇津井健さんからは「人間(ヒューマン)」を。
宇津井健さんの訃報はまるで、頼っていた肉親をいきなり亡くした様な気持でした。高倉健さんの時は、心から慕っていた恩人の死を風の便りに聞いた様な、そんな気持ちになりました。一見対称的にも見える二人の健さんですが、自分自身を飾ったり偽る事が一切ない。周囲への思い遣りを決して忘れる事なく、真面目に真っ直ぐに自分自身を生きる。そんな人間像を演じたという点では対称的どころか実に大きく共通していますよね。
さて、今月物故された高倉健さんは、かつては「東映任侠シリーズ」や「網走番外地」でアウトローヒーローを演じた(宇津井健さんが正統派特撮スーパーヒ-ロー スーパージャイアンツを演じた事とは好対称と言えるでしょう)ことは古い映画ファンはお馴染でしょう。でも、高倉健さんに安っぽいヒロイズムはむしろ似合わない、という訳でしょうね。その後の「幸福の黄色いハンカチ」「遥かなる山の呼び声」を高く評価するファンも少なくない筈です。
「鉄道員(ぽっぽや)」や、遺作となった「あなたへ」は、まさに「健さん」というキャラの集大成でもあったと言えるでしょう。その他にも、戦時中や戦後の動乱期を舞台にした多くの重厚なドキュメントタッチのドラマ映画でも重鎮的と言える存在感を示していました。これもまた賞賛に値します。
娯楽映画では、「ゴルゴ13」や、私が何度も観ている「ブラックレイン」等がありますが、ここではダブル健さん共演であり、かつ「特撮」という観点から「新幹線大爆破」を取り上げてみます。
ヤン デ ボン監督の「スピード」のヒントにもなったというエピソードでもお馴染のこの映画(エメリッヒ版ゴジラも当初はボン監督のオファーがあり、健さんにも出演オファーがあったらしい。後のエドワース監督作品には「謙さん」が出演)ですが、高倉健さんが三人組のテロリストのリーダーという、健さんにしては珍しい悪役というのもまた見所になっています。宇津井健さんは勿論、公安官という対立する正義の側のポジションです。
しかし、同じ悪役でも「スピード」のテロリスト役であるデニスホッパーとは大きく違い、その生い立ちの数奇さの描写や、大量虐殺はあくまでも「脅かし」であって、罪のない人たちの命を奪うのは目的(金銭要求)の流儀に反する、あくまでも無意味な殺生はしない!という、武士道にも通じるヒューマニズム(海外公開版では残念ながらオミットされてしまった)あたりが、たとえ悪役であったとしても、そこが「健さん」なんですよね。私は実はこの映画は観ていませんが、そういった推測は付きます。出来れば一度、観てみたいと思っています。勿論、敵対して数々の駆け引きをするであろうもう一人の正義の健さんにも十分に注目するつもりです。

もし、ダブル健さんが共演する映画、或いはドラマスペシャルがあるとすれば。
愛する人を守るために殺人という重犯罪を犯し、服役し、出所して世を忍ぶ様にひっそりと暮らす男。一方、その事件の真相に疑問を持ち、エリート弁護士という現在の地位を失うというリスクを負ってまでも、真実を追い求めようとする男。二人はやがて心を通わし、真実を追い求めて共に行動する。
どちらの男の役がどちらの健さんか?もはや説明の余地すら無いですよね。理想的この上ないダブル健さんの共演ですが、もはや夢になってしまったのが実に残念です。

二人の健さんの御冥福を心からお祈りします。私がいずれ天国に旅立った時には、ダブル健さん共演で、上記のドラマを是非とも観せて欲しいですね。
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by kosaisiarai | 2014-11-24 16:32 | 他 未分類