特撮(時にアニメも)キャラや作品を面白く雑談するブログです。


by kosaisiarai

カテゴリ:メタルヒーロー怪人( 7 )

巨獣特捜ジャスピオン

b0295775_1201949.jpg

宇宙刑事シリーズ三部作に続いて企画されたのが「巨獣得喪ジャスピオン」です。東映特撮における巨大戦と言えば、映画「怪竜大決戦」を筆頭に、「悪魔くん」の怪獣風巨大妖怪、「赤影」「キャプテンウルトラ」「ジャイアントロボ」の怪獣、「仮面ライダー」のキングダークや岩石大首領、「大鉄人17」の巨大ロボ戦、更には「スパイダーマン」やスーパー戦隊シリーズ等がお馴染ですが、本格的な「怪獣モノ」としては「ジャイアントロボ」以来、という事になります(怪獣も巨獣も同じ様なものでしょう。)。前年に製作された「ゴジラ」の影響かも知れません。更には主人公もまた宇宙刑事同様のメタルヒーローとしてのスタイルをそのまま受け継いでおり、更には巨獣と戦う変形タイプの巨大ロボ「ダイレオン」にも搭乗します。
内容は一応「侵略モノ」ですが、敵はサタンゴースとマットギャランの親子、という 敵組織としてはどちらかと言うと小ぢんまりとしていますが、多くの傭兵エイリアンを呼び寄せたり、多くの巨獣を手足の様に操ったり と。強大な戦力を所有しています。
しかしこの作品、どちらかと言えば酷評されている様子です。確かに私から見てもその理由が何となく分かるような気がします。
1:ヒーロー自身のイメージが宇宙刑事との差別化を十分に図れていない。2:敵サタンゴースが見るからに「ダースベイダー」もどきと言ったデザイン。3:マットギャランが冷酷さに徹しているだけで悪なりにも魅力的な描かれ方ではない。4:そして何よりも、巨獣が魅力的ではない。デザイン、設定、活躍ぶりのどれを取ってもお粗末というか、余りにも無駄使い感ばかりが目立ちます。
特に4番目についてですが、確かにデザインは他の作品にはないアバンギャルドなシュールさが目立ちますが、「キャプテンウルトラ」「ジャイアントロボ」の時の様な心弾むものが感じられないのです。予算があるからといって、ただ慣例的に美しくもない着ぐるみを毎回惰性で作っては使い捨てている、そんな感じなのです。巨獣が2体登場し、異形のエイリアンも数多く登場(使い回せよ!と言いたい)する第1話が無駄に豪華過ぎるし、毎回のダイレオンの必殺技もいつも大体同じ。傭兵エイリアンとの戦いも同じ一話の尺の中に無理やりにでも盛り込むという事もあって、短時間で倒されてリタイアする巨獣はただただ「勿体ない!」の一言に尽きます。ウルトラマンシリーズや「キャプテンウルトラ」や「ジャイアントロボ」の怪獣は1話の尺の中でもっと長時間暴れたし、更には再登場(コストの都合もあったのだろう)までしてその活躍ぶりや存在感をアピールしていました。一体一体に存在感がありました。(巨獣にも申し訳程度に「2代目」がいましたが、ジャイアントロボ並みにもっと積極的にやって欲しかったです。)
ここまで書き込むと何か苦情ばかりのようですが、やはりアバンギャルドなデザインの巨獣達は確かに他に例を観ないものです。でも、ガイガンやバラックシップの出来損ない、磁力怪獣ガルバンの劣化コピー、塗り壁や木霊の様な妖怪テイストが何かしっくりこない巨獣たちはやはり頂けません。ゴテケバなのにそれがちっとも不快じゃなくカッコいい、しかも使い回しによるコストパフォーマンスにも優れた「グリッドマン」の怪獣たちをもっと見習って欲しいですね。
最後に、ブースカにも似たマスコット怪獣ミーヤの愛嬌あるキャラも印象的でしたね。第1話に同タイプが2体登場し、1体は命を落とし。もう1体がジャスピオンに飼われます。毎回登場するミーヤは、2体あった着ぐるみを交互に使用していたのでしょう。
[PR]
by kosaisiarai | 2015-03-29 12:35 | メタルヒーロー怪人
b0295775_19281313.jpg

明けましておめでとうございます。近年多忙という事も有って、意識だけが先 に走る中、 なかなかブログへの書き込みが進みませんが、今年も書き込みを頑張ってみようと思います。
「あまちゃん」効果もあってか、NHKの朝の連ドラ配信がちょっとしたブームらしいですが、私自身のマイブームとして、韓国ネットによる懐かしい日本の特撮作品の配信にハマっています。時間が幾らあっても足りません。特撮離れをしていた時期の作品、テレビ未登場のオリジナルDVD作品、深夜放送作品を主に、未拝見作品を片っ端から視聴しています。新たな発見が有ったりもします。
さて、「宇宙刑事シャイダー」に週替わりに登場するのが「不思議獣」で、帝王クビライの口から吐き出される卵から生み出されるという、男が卵を生み出すというのは、まるで「かいけつタマゴン」という懐かしい五分間アニメを思い出させます。不思議獣のデザインは野口竜氏によるものが大部分。ネーミングは「バリバリ」「ペトペト」といった同じ言葉を繰り返す四文字ネームで、デザインコンセプトは、世界各国の民族美術に登場する仮面や偶像、神仏像といったイメージで、たまに近代美術に登場するようなシュールなイメージもあったりします。モチーフに関しては具体的なものもありますが、全体的には前作「シャリバン」のビースト以上にカオスで、単に見た目やキャラのイメージだけ、といったネーミングも多く見られます。
b0295775_20393052.jpg

ところでこの画像もご覧ください。向かって左側の野口竜氏のデザインによる不思議獣ブヨブヨは、ヒンドゥーの神ガネーシァのイメージもを実に上手く取り込んであると言えます。一方、向かって右側の稚拙な画像ですが、恥ずかしながら私自身がデザインした不思議獣ヘビヘビです。かつて、私自身のギャラリーブログ「オリジナルの怪獣怪人」の中にリファイン案としてアップロードした作品の一つです。
実際、不思議獣ヘビヘビは登場しています。しかし、従来の不思議獣のデザインコンセプトを大きく無視した、単なる「蛇女」「蛇怪人」といった地味なイメージです。他の敵キャラが動物モチーフ怪人で統一されている作品の怪人でさえ、蛇モチーフの女怪人のデザインに、ギリシャ神話っぽく頭から無数の蛇が頭髪の様に生えている、というデザインコンセプトが使用されているというのに!何故、民族美術モチーフ怪人が売りの「シャイダー」の不思議獣に、逆に余りにも本来から外れたオーソドックスなデザインが使用されたのか?怪人モチーフセオリーやデザインに少しでも詳しい人なら、きっと不可解に感じた筈です。(おそらく、野口竜氏のデザインではないと思います。野口氏なら、少なくとも実際に登場した様なデザインにはしなかったでしょう。)
私オリジナルのヘビヘビは、古代ギリシャ美術のゴルゴン(三姉妹の異形怪物)と、ヒンドゥーの蛇神ナーガのイメージをミックスしました。野口氏ならきっともっと上手くデザインを纏め上げた事でしょう。
ところで、実際に登場したヘビヘビは、この後の「仮面ライダーブラック」にヘビ怪人として、コブラ怪人のパートナーとして登場したら面白かったんじゃないか?と思います。

尚、民族美術モチーフの怪人は、「変身忍者嵐」の西洋妖怪スフィンクスやドーテムやクンバーナ、「ゴレンジャー」や「バトルフィーバー」の一部の怪人達。「星獣戦隊ライブマン」のイリエスの配下の怪人、等にも見られますよね。
[PR]
by kosaisiarai | 2014-01-11 19:30 | メタルヒーロー怪人
b0295775_1364996.jpg

明けましておめでとうございます。なかなか書き込みが進みませんが、何とか余裕を見付けてここに来ようと思っています。
さて、新年第一弾は「宇宙刑事jシャイダー」で。ギャバン シャリバンに続く三人目の宇宙刑事は、配役がJAKの人ではなく、変身前の生身アクションはイマイチだったという事もあり、訓練途中で地球に赴任した、という設定になっていました。そんな主人公シャイダーの活躍を見事にフォローしたのが相棒の宇宙女刑事アニー。前作「シャリバン」にも女刑事リリーが登場し、変装や盗聴と言った、刑事と言うよりはスパイを思わせる活動で、シャリバンの活躍を見事にフォローしていました。しかし、アニーの場合は最前線で実際に体を張ったアクションを展開していました。それも、宇宙刑事スーツに身を包んで、ではなく、ウエスタン風のカジュアルな衣装で、それもかなりのミニスカファッション。ま、そのあたりの事については今更説明は不要でしょう、ファンの方なら充分に理解かつ堪能された事と思います。(余談ながら、新作「ギャバン」には女刑事シェリーが登場、ただし終始制服姿でした。体を張ったアクションはしませんでしたが、かつてのミミーと同様に「レーザービジョン」による変身を見せてくれました。
そんなシャイダーの宿敵が不思議界にあり大帝王クビライ率いるフーマー。孫娘の神官ポーを実質的な権力代行者に、配下には血気溢れる行動隊長であるへスラー将軍、ギャル1~5のエージェント達。週替わりに送り込まれるのは「不思議獣」と呼ばれる怪人と言うかモンスター達ですが、奴等についてはまた次回の記事で述べましょう。
クビライはモンゴル皇帝となった「フビライ」の捩りであり、首だけの姿から「首ライ」の意味も持つ。マクーのドン ホラーも首だけになっても襲いかかってきたが、クビライもまたかつては胴体があった。かつて、クビライの首を切り落としたのは、伝説の剣士シャイダーで、宇宙刑事シャイダーはその名を受け継いだという設定です。ギャバン シャリバン シャイダーという名固有名称ではなくはコードネームで、メタリックスーツのデザインと共に代々継承される、という設定は当時の時点で既にあった様です。
首を斬っただけでは頭も胴体も生きたまま。一応頭部の方の弱点が第三の目である事は突き止めたものの、寿命の限界(一方、クビライは100万年生きる事らしい)もあって止めを刺すには至らず、それでも胴体の方を追い詰めた洞窟を封じるに留まった。一万二千年後にその決着を付けたのが宇宙刑事シャイダーだった、という結末です。それにしても、分離してしまった後では判り辛いが、クビライの首と胴の造形イメージは聊かチグハグでミスマッチに思えるのは私だけでしょうか。首を失い、一万二千年幽閉されていた胴体はビオランテを思わせるイメージ。手の無い胴体から生えた無数の触手は蛇のような形状になり、切り口にも目が出来たその姿は醜悪そのもの。一方、首だけになった本体(元々が頭でっかち)は、脱着自由な機械仕掛けの人造の体を持つ。最終戦での首だけになったクビライとシャイダーの対決は、後のギャバンとドンホラーのそれを思わせ、また「仮面ライダーブラック」のクライシス皇帝とのそれにも繋がるイメージ。あとは、戦士シャイダーが壁画で伝えた弱点を攻撃してシャイダーの勝利。
クビライの孫娘(クビライの息子の娘か、娘の娘かは不明)が神官ポー。両親は一万二千年前剣士シャイダーとの戦いで倒されています。男優がオカマ風に演じたポーは中性的なイメージ(その真の顔はグロテスクだった)。最終回でクビライが倒された後、不思議城と共に消えた様にも思えましたが、実はペットである珍獣たち(不思議獣とは違い、戦闘能力は皆無)と共に不思議界の奥深くに逃げ去ったという説明でした。もし、また宇宙刑事作品が映画化とかされたなら、今度はシャイダーの活躍をメインに、不思議界から戻ったポーが率いるフーマーの残党達と戦う、という内容になるのでしょう。
[PR]
by kosaisiarai | 2014-01-01 13:10 | メタルヒーロー怪人
b0295775_21473355.jpg

「宇宙刑事シャリバン」に週替わりの敵キャラクターとして登場するのが「〇〇ビースト」の名で統一される魔怪獣(「魔界獣」かとも思いましたが「魔怪獣」が正しい様です。)ビースト(獣)です。ネット上で写真画像が見付からず(「ウルトラマンネクサス」のスペースビーストや、「仮面ライダーウィザード」のライダービーストの画像しか出てこないんですよ。)、已む無く誰かさんのサイトにあったイラストから拝借しました、御免なさい。
キャラクターコンセプトとしては、「ギャバン」の後期のダブルモンスターをよりパワーとボリュームをアップさせた、といった感じです。モチーフとしてはやはりカオス(具体的な形のない)なものが大部分ですが、エイ ワシ クマ アンコウ サメ ウツボ サメ といった動物モチーフ(何故か魚が多い)も数体います。何よりも最大の特徴は着ぐるみに仕込まれた変形ギミックを持つ奴が多いという事。特に頭部が外れたり開いたりして別の頭が現れるというパターンが多用されていますが、過去には「怪傑ライオン丸」でも、ゴースン怪人 ギンザメ フラワンダーで使用されていたし、「仮面ライダーアマゾン」のガマ獣人、「仮面ライダーストロンガー」のクラゲ奇械人、「仮面ライダーZX」のサザングロス、「五星戦隊ダイレンジャー」のガマ口大僧正、「超神ビビューン」の妖怪ガリキ、後には「超人機メタルダー」の機甲軍団人や、「ビーロボ カブタック」「鉄ワン探偵ロボタック」の変形シークエンスにも使用されるという、特撮怪人においては特に特別な技法ではなく、案外多用されています。
第一話に登場したゴリビースト(ゴリラモチーフではなく、名が「ゴリ押し」に由来というカオスなモチーフ)は、顔が上下反転するという、まるで「騙し絵」を思わせるそのデザイン造形は後に「トミカヒーロー レスキューファイヤー」に登場する最高幹部ジョウカエンにも繋がります。続くエイビーストは顔が左右にエイの鰭(と言うか、シャコ貝の貝殻風 余談ながら「ゴレンジャー」の妖貝仮面はこういうデザインの方が良かった!)の様に開いて中から別の顔が現れるし、マグマビーストも同様です。ユーフォービーストは頭部が外れて中から別の顔が現れ(外れた部分も分身として襲いかかってくる)、ダブルビーストは前後に顔があり、「ジャイアントロボ」のダブリオンの様に前後の顔が逆転します。また、頭部ギミックではありませんが、ブンリビーストは二体のビーストが前後に合体(左右合体なら「仮面ライダーブラックRX」のトリプロンがいるけれど)してドドンゴの様な形状になるという、その豪華さとボリュームは、私が製作スタッフだったなら、絶対に前後編二話に話を引き伸ばすでしょうし、後の「光戦隊マスクマン」の地底獣ドグラー(地底獣の愛の一部が分離し、その部分も着ぐるみ造形の地底獣に変形する。ただしそれは初期のみで、コストと手間という都合もあって、変形無しの分離のみとなり、更には分離もしなくなった。)にも繋がります。
魔怪獣ビーストをデザインしたのは野口竜氏。流石に氏のデザインした怪人はどれも一話限りで終わらせるには余りにも惜しいものばかり。再生復活(折角レイダーがいるんだから、亡霊という形でもっと復活させて欲しかった。)軍団も見たかったし、ギミックをより凝らした二号怪人(倒されたビーストの弟とかジュニアとか)を出しても面白かったと思います。
ビーストとは別に、傭兵キャラとして、宇宙海賊ベムサソリ(「仮面ライダーX」のGOD悪人軍団にいても違和感なさそう、それにしてもシャリバンの、奴の脚や尾を情け容赦なく切り落とすという倒し方がエグ過ぎ!)更にはガマゴン大王(人間大のガマガエルと言うよりは、「超神ビビューン」のガルバーを整然とさせた様なイメージ)というイレギュラーな敵キャラクターも登場しました、何れも最終回付近で倒されています。
[PR]
by kosaisiarai | 2013-12-06 21:50 | メタルヒーロー怪人
b0295775_21532411.jpg

「宇宙刑事ギャバン」に続くシリーズ第二弾。「シャリバン」と言えば、旧ブログでも触れましたが、エンディングに流れる副主題歌「強さは愛だ」のマニア人気でも知られ、「ギャバン」の「星空のメッセージ」、「シャイダー」の「ハロー シャイダー」とは比較にならないくらいに高い評価を受け、カラオケでも随分と熱唱されました。
上司となったギャバン隊長のアドバイスと、女刑事リリーの心強いアシスタントとイガクリスタルの未知なるパワーの助けも借りて強敵「マドー」帝国と戦うシャリバン。マドーは基本的にはマクーと同様のテクノロジーを持ちながらも、構成員である大幹部に将軍や科学者を配するなど、マクー以上に「軍事的」な特色を持ち、また、傭兵キャラも多く登場します。サリーちゃんパパヘアスタイルのガイラー将軍に女科学者ドクターポルター(直訳すると「暴動博士)」と、その脇近のミスアクマ1、2(原点はベーダー一族のへドリアン女王の側近のケラーとミラーと思われる)。更には作品中版から登場するイレギュラーな第三勢力キャラのレイダー(「高速戦隊ターボレンジャー」のレーダ博士に繋がるキャラ)。尚、安藤三男氏が演じたレイダーは、マニアの間では或る意味、特撮史上に残る名悪キャラとしても知られ、シャリバンを、言うなら「臆病風に吹かれた」様な状態に追い込んだ強敵としても知られています。よく言われる「トラウマ」は、その対象が具体的ですが、レイダーの場合は、もっと心の奥深くの、例えば幼少期とか、或いはもっと根本的生理的な「不安、恐怖」を揺さぶり、増幅させるんでしょうね。そんなキャラ設定も有ってか、映画「ヒーロー大戦Z」にも、強敵キャラとして見事にリニューアル復活(しかも、スペースレイダーというバージョンアップ版有り)しています。
そして、何と言っても外せないのがボスキャラである魔王サイコ。鋼鉄の鎧で全身を覆い、マドー要塞城の奥の院に鎮座するその巨体は「ロボコン」のガンツ先生のダークバージョンといったイメージですらあります。しかしながら「ギャバン」のドン ホラー、「シャイダー」のクビライとは異なり、自在な挙動活動が出来ないというハンディを胴体から泣き別れした首のみにおいて行う、というのではないのが大きな特徴と言えるでしょう。魔王サイコには「サイコラー」という、こちらは自在に活動出来る分身があり、片方を倒しても、どちらか一方が生きていれば両者が再生復活する、という大前提が有るのです。サイコとサイコラーを同時に倒さねばならない。しかし、シャリバンは一人。それ故に、サイコとの戦いは1ラウンドでは済まず、倒したはずのサイコが復活するシーンは当然描かれます。しかしながらその設定ゆえに、ラストバトルではギャバンとのタイミングを合わせた同時攻撃が見られるという、ファンにとっては嬉しい「共闘」という形で膜を閉じるサービスになりました(その次の作品のシャイダーは一人でクビライを倒します)。
尚、サイコもまた、映画「スーパーヒーロー対戦Z」で復活します。30年ぶりの「宇宙刑事」復活において、マクーの場合はドンホラーの血族である残党が復活したものの、ドンホラー自身は復活しませんでした。一方、マドーの場合は、スペースレイダーとなった呪術師レイダーによってサイコ自身が復活します。それも戦隊ロボと戦うほどに巨大になり、デザインの方も阿修羅を思わせる三面と、仏具を思わせる腕や付属物という、まるでミャンマーあたりにありそうな仏像を思わせる姿でリニューアルされます。また、サイコラーに相当する「分身」が、如何にも可愛らしいマスコットロボ風の姿と無垢な性格のペット風キャラクター(映画「ジュブナイル」に登場した小型ロボを思わせる、また、戦隊シリーズでもしばしばサポートキャラとして登場する様な)として登場します。もっとも、復活した巨大サイコを実は背後でスペースレイダーが糸を引いていた、という設定らしいですが。

あと、シャリバンが週替わりで戦う魔怪獣「ビースト」については、次の記事でボべたいと思います。
[PR]
by kosaisiarai | 2013-11-28 21:51 | メタルヒーロー怪人
b0295775_94327100.jpg

宇宙刑事ギャバンの宿敵が、首領ドン ホラー率いる巨大スペースマフィア、マクー(魔空)帝国です。マクーが毎回送り込む敵は、初期においては「影武者」を意味する戦闘のプロでもあるエイリアン「ダブルマン」と、マクーモンスターのコンビネーションです。敵がコンビと言うパターンは「快傑ズバット」の組長&用心棒、「ジャッカー電撃隊」のクライムボス&クライムロボ(クライムボス不在の回もあり)、更には「バトルフィーバーJ」以降のスーパー戦隊においても、巨大化しない敵怪人と敵巨大ロボ、というコンビネーションのパターンも何通りか見られました。
ギャバンが戦う毎回のコンビネーションとしては、ダブルマンが格上で、その子分がマクーモンスターという位置付けらしいです。ダブルマン モンスター共に、マクー空間のある異次元宇宙にある複数の惑星の出身らしく、モンスターの方がにもそれなりに知能がある様です。IQを高めるための改造処置がされているのでしょう。
マクー帝国の傭兵であるダブルマンの方はヒューマノイドタイプという事で、タイツを基調とした造形。具体的なモチーフを持たないその非地球的デザインセンスは、後の「超新星フラッシュマン」のエイリアンハンターや、「巨獣特捜ジャスピオン」のサタンゴースに雇われた傭兵、「地球戦隊ファイブマン」のギンガマン(星獣戦隊ではない)、更には「激走戦隊カーレンジャー」のゾクレンジャー(ゆるキャラ風ですが)に繋がります。
一方、マクーモンスターですが、一応モチーフがあり、ネーミングもモチーフ由来ですが、やはり非地球的なイメージを出したかったのでしょう。同じコンセプトのキャラである「仮面ライダーアマゾン」の獣人がモチーフをストレートに表現したデザインであるのに対し、マクーモンスターの場合はデザインとネームがチグハグという特徴があります。例え、最初の敵シャコモンスターは蝦蛄と言うよりはダイオウグソクムシのイメージだし、ガマラモンスターは蝦蟇蛙と言うよりはオタマジャクシ風で、顔は犬に似ています。続くコンドルモンスターもコンドルと言うよりはカモノハシやアリクイに近いです。オオマダコモンスターも、タコと言うよりはクラゲと言うかホヤっぽいイメージが入っています。サソリ ドクジャ ゴート カエンザル ニジチョウ アルマジロ サイはモチーフを比較的忠実に表現していますが、それでもエイリアンっぽく変化球的な意匠を入れてあります。このあたりのカオスなセンスは、後の「電撃戦隊チェンジマン」の宇宙獣士、「超新星フラッシュマン」の獣戦士、「地球戦隊ファイブマン」の銀河闘士(奴らの場合は具体的なモチーフ有り)、「仮面ライダーブラックRX」の怪魔異星獣に繋がるものを感じさせるし。ネーミングセンスのカオスぶりは、喩えばゼットンを「宇宙恐竜」と証する様なものでしょう。
マクーモンスターはギャバンの「レーザーZビーム」で粉砕され、ダブルマンの方はギャ版のレーザーブレードによる必殺技「ギャバン ダイナミック」で一刀両断され、壊滅します。作品も中盤近くなると、モンスターとダブルマンが合体した「〇〇ダブラー」のネーミングのダブルモンスターが登場する様になり、レーザーZビームによる敵粉砕シーンが見られなくなります。ダブルモンスターは一応動物モチーフのエイリアンという設定で、言わば、後に映画「ヒーロー対戦Z」に登場するスペースショッカー怪人に繋がるコンセプトの敵キャラを思わせます。デザインとネーミングとの心地よいズレぶりはダブルモンスターになっても健在で、例えば最初の敵サイダブラーも、明らかにトリケラトプス意匠でした。ただ、ネーミングに関して私的に言うなら、むしろ「〇〇ダブラー」よりも、モチーフ名+エイリアン で、「〇〇リアン」というネーミングにしてほしかったですね。更に後期になると、動物以外のカオスなモチーフのダブルモンスターが登場する様になります(詳しくはウィキぺディアで調べると良いです。画像で紹介出来ないのが残念ですが。)。例えば「サーベルダブラー」は、一目見て「何でこいつの名はタイガーダブラーじゃないんだ?」と思ってしまいます。その後は明らかに動物モチーフを(隠しモチーフとしても)持たないカオスな敵が続きます。「これじゃ初期に戦ったダブルマンと同じじゃないか!」と思ったのは私だけでしょうか?ただし、最後の敵バッファローダブラーだけは名前もデザインも動物モチーフでした。ただし、デザインは甲虫モチーフでしたが。
「ギャバン」シリーズ最初の意欲的作品という事で試行的な要素も有り、敵キャラの路線変更は無理のない事かも知れません。二体ずつ出すのが手間やコストがかかるという事で一体に纏めた。同様の事情は例えば「大戦隊ゴーグルV」のモズー&コングや、「光戦隊マスクマン」の地底獣ドグラー(初期は分離した部分も着ぐるみ怪人に変形したが、毎回二体製作するのは大変という事で、分離部分はそのまま操演という事になり、また、分離しない敵も現れるようになった。)にも見られます。無駄に豪華に怪人を多く出すのも困りものですが、あまりケチくさい作風も如何かと思います。必要以上に金を使うよりも、アイデアと、あと、有るものを有効に活用する。そんな特撮作品が見たいですね。
あと「宇宙刑事シャリバン」以降のメタル作品については、また別の機会に述べたいと思います。
[PR]
by kosaisiarai | 2013-11-24 10:38 | メタルヒーロー怪人
b0295775_1037511.jpg

戦隊シリーズ開始から7年、東映は「メタルヒーローシリーズ」という、今迄の「仮面ライダー」シリーズに代わる新しい作品群ジャンルへの挑戦を開始しました。もっとも、その当時は「仮面ライダー」シリーズは放送を休止中で、「ZX」を、キャンペーンで紹介しているという程度でした。戦隊シリーズ第六弾「大戦隊ゴーグルV」のスタートとほぼ同時期に放送を開始したのが「宇宙刑事ギャバン」で、東映が今迄に温存しておいたノウハウを一気に解放させた様な、子供心にも豪華さを感じさせる内容でした。
一般的には「ギャバン」がメタルヒーローシリーズ第一弾という事になってはいますが、私が考えるには、メタルヒーローモノと呼べる作品は過去の東映において既にギャバン以前にもあった、キカイダーシリーズ、ロボット刑事、宇宙鉄人キョーダイン 大鉄人17もまた「メタルヒーロー」と呼ぶべきであり。更に第一次怪獣ブーム期の「ジャイアントロボ」は勿論の事、その前の、シュピーゲル号で戦い、ロボット ハックも登場する「キャプテンウルトラ」こそがメタルヒーロー(と言うか ハイテクヒーロー)作品の元祖だと、些か強引ではあるが言える事(キャプテンウルトラがウルトラシリーズと無関係である事はマニアならずともご存じだよね)じゃないかと思います。実際、宇宙刑事三部作以降のメタルヒーローシリーズを見ても、生身の人間がハイテクスーツを着用するパターン(海外で言うなら「アイアンマン」)と、主人公がロボットやサイボーグというパターン(海外で言うなら「ロボコップ」)の2パターンに大体分けられるからです。あと「ビーロボカブタック」「鉄ワン探偵ロボタック」も一般的にはメタルヒーローにカウントされますが、むしろ「ロボコン」で始まり「ロボコン」で終わる「ご町内ロボットコメディシリーズ」の方にカウントすべきでしょう。もっとも、ご町内ロボコメの元祖は厳密には「がんばれロボコン」ではなく「丸出だめ夫」という事になりますが。
さて、そんな「宇宙刑事ギャバン」ですが、映画「スターウォーズ」の影響もあって、「グローバル」を越えたコズミックな視点で製作されたという意気込み(あくまでも当時的にですが)の感じられる作品になっていると思います。敵を逮捕ではなくデリートするライセンスを持って活躍するギャバン。「007が殺人の許可証」と同じコンセプトであり、後の「特捜戦隊デカレンジャー」に繋がるテーマですね。宇宙刑事組織(宇宙警視庁)が壊滅を図るスペースマフィアの「マクー帝国」は、首領ドンホラーを頂点とするスペースマフィア。周辺をダブルマン(影武者)と呼ばれる傭兵エイリアンによってガードされた組織(「未来戦隊タイムレンジャー」のドンドルネロのそれよりはかなり組織力のしっかりとした組織)です。
帝国の頂点に位置するのが首領 ドン ホラーです。画像にもありますが、上下に重なった顔(「仮面ライダーX」のGOD怪人や「仮面ライダーオーズ」のヤミーに繋がるデザインコンセプト)の他に、腕が大小2対四本あって、仏像っぽいイメージです。最終回でのギャバンとの決戦では、その巨体を駆使する事はありませんでしたが、ギャバンに刎ねられた首だけになっての攻防が印象的でした。ボスキャラが巨体化し過ぎて逆に不自由になってしまうという作品セオリーは他にも見られますが、それは個々の記事で再認識してください。また、息子ザンドルバとその母親の魔女ギバ(「宇宙からのメッセージ」のヒキロクの母と同じ人が演じた。余談ながら 、ヒキロクのキャラは「里見八犬伝」に由来)も登場しますが。ドン ホラーにとっての魔女ギバは、正妻ではなく一時的な愛人の一人に過ぎなかったと思われます。喩えは悪いですが、ウルトラセブンにとっての友里アンヌの様な存在かも知れません。アンヌだってあと数十年経てば老婆でしょ。一方、ウルトラマンの寿命を考えれば、アンヌ隊員がウルトラマンゼロの母親だとは到底思えませんよね。ドン ホラーだって、下の顔の整然さから考えても、ギバを捨ててセクシーな別の女エイリアンを一時的にでも妻に選ぶ(飽きたら呆気なく捨てて更に別のセクシーな女エイリアンにきっと乗り換える事だろう、だって、奴は権力に物を言わせているのだから)という可能性は充分過ぎますよね。でも、ザンドルバにとっては、まるで似合わないドン ホラーと魔女ギバが両親である事は他ならない現実ですからね。逆に考えるなら、ギバ親子はこの上ない不幸な生い立ちだけど、やはり一番不幸なのはザンドルバ自身でしょうね。私も、両親ともに法を犯す事なく真面目に生きたそれなりに立派な人物だったから、もし同様な立場だったら?と考えると本当に良く判ります。
マクー帝国には、更に傭兵キャラとして、宇宙刑事組織を裏切った、ハンターキラーがスパイとして加わります。
さて、マクー帝国が送り込むダブルマンやマクーモンスターやダブルモンスター(ダブラー)については、また次の記事で語りたいと思います。
[PR]
by kosaisiarai | 2013-11-23 10:39 | メタルヒーロー怪人